厚木のテクニカルメイトと言えば、ポルシェ界では知らない者はいないほど。正規ディー
ラーなみの規模を誇り、新車/中古車の販売からメンテナンス、板金、塗装まで、総勢
25名のスタッフがワンストップで社内対応し、さらに、日本全国どこにでも自社の輸送チ
ームが動く体制を提供しているのである。
建物内のふたつのショールームには、空冷/水冷の911はもちろん、ケイマン/ボクス
ターからカイエン、パナメーラまで200台に迫るラインアップが常時展示されているから
予算やライフスタイルに合わせた一台をチョイスすることが可能となっている。
また、ユーザーを大切にすることでも定評があり、オープンなユーザーの談話室やクラ
ブルームまでも用意し、約100名のクラブメンバーによるイベントが充実していることも、
昨今のポルシェディーラーには無い大きな魅力となっている。
これだけの規模になると、ユーザーのポルシェライフも様々で、ノーマル派あり、ライトカ
スタマイズ派あり、峠派からサーキット派まで、ほぼ全方位をカバーすることになる。特に
走り系ユーザーからのオーダーは、それ以外のユーザーにも大きな影響を及ぼすこと
は想像できる通りだ。
こうしたユーザーたちの昨今の傾向が足まわりの見直しだ。エンジンや吸排気をチュ
ーンするのではなく、サスペンションシステムをリフレッシュすることでキビキビしたポルシ
ェを仕上げるのである。 これは、エンジンなどのチューンを否定しているのではなく、ま
ず土台となる足を固め、その後にエンジンをイジルも良し、ノーマルのままで良しという
選択を明確にしようと言うわけなのだ。
しかし、これだけのユーザーが自分の走り方やステージに合わせた足まわりを設定しよ
うとするからには、それに応える裏付けが無くてはならない。
「ダンパーは、動きを調整することができます。タイヤは、そのサイズがおのずと規定さ
れます。ホイールもブレーキも同様です。が、スプリングだけはそうはいきません。よって、
ユーザーの要求に応えられるレート選択が重要になってきます」
「この規模のオーナーズクラブですから、チューニングやカスタマイズに対する情報も
様々に共有されています。したがって、レートの安定性も欠かせない条件となります」
「レート選択の幅、レートの安定性、この2点からハイパコをお薦めしています。目の肥え
たユーザーや走り系のユーザーにまず支持されたハイパコだからこそ、一般のユーザ
ーも安心してお使いいただけるようです」
こう話すのは、ご自身がレース活動をしていた西田氏だ。レース活動をしていた経験か
らも説得的な評価を行うことで定評があると言われている。その彼が、好評化を行った
ハイパコ。だからこそ、オーナーズクラブの情報網の中でも一切の異論が無いのである。
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