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フロントマン、 入江 武。
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車高調 |
オーリンズ+ハイパコ |
フロントバネレート |
20.0kgf/mm |
リアバネレート |
16.0kgf/mm |
キャンバー |
F-3°50′/R-2°00′ |
トゥ角 |
F-2mm OUT/R-1mm IN |
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あ、足の動きが単純になった。
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ほぼ通勤。ときどき首都高/湾岸。稀にidlers Games GT Street-2クラスにエントリー。これが入江と愛車スープラの“ライフサイクル”である。いってみれば普通のサラリーマンのクルマ趣味といったところである。が、こういう使い方が、じつは足まわりのセットがむずかしい。どのシーンに特化しても帯に短かし襷に長しということになってしまう。かといって、某メンテナンスファクトリーにおいて顧客ファーストコンタクトポイントとなるフロントを勤める入江にとって、ぶざまな姿も見せられない。また、同じような課題や要求を持つ顧客に対し、事実に基づいたコンサルテーションもしなくてはならない。そんな課題解決の方法を模索している時に、本誌がポルシェ4台で行なったテストを見て、ハイパコ購入を決意したというのである。従来のスプリングは、ダンパーとセット販売されているものだった。その印象を「複雑な角がある」と入江は表現した。「継ぎ目を通過する時など、ボディにガグッと影響があるようなイメージ」だという。また、「サーキットでは、足は突っ張っているのだが、旋回Gを受けると戻ってこない感じ」で怖かったのだとか。しかし、そもそも重量級のスープラ。“ほぼ通勤”ということからも分かるように、内装もエアコンもばっちり付いたまま。「こういうクルマだから、何を使ってもジャストピンが来るとは思っていなかった」のだと振り返る。が、そこは本誌を信じてハイパコを設定。「これまでとは、まったく逆だった。足が突っ張っている感じがしない。それでいて、スッと入ってスッと戻るイメージになった」のだと言う。「サーキットで、きっとタイヤが使えるようになったのだと思う。それだけ足が動いているのだと実感する。動いているのに安心してドライブできる。きっと、最初からハイパコの人には、スプリングだけでこんなにもちがってくるという感動は分からないのだと思う」とつづける。「動きが単純になった」インタビューの間に入江が何度も言った言葉がキーワードのように思えた。
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